2022年の日独経済シンポジウムは240名の参加者のもと、
「サステナブルな将来にむけた新素材 ー その開発、利用、リサイクリング ー」
をテーマに、両国の専門家が先端素材産業の将来的展望や実用例について各分野での実績を紹介しました。2022年はまた会場に集まって開催できたことが主催者にとって大変喜ばしいことでした。
サステナブル社会実現に向けた取組は経済発展のための全世界的な前提条件となっており、技術革新はますます重要になってきています。先端素材のポテンシャルは、改良・新開発された素材特性と表面被膜処理技術による高品質商品の製造、及び新素材のために最適化された革新的製造工程によるコスト低減にあり、長期的に企業の成長・雇用・競争力を強化します。先端素材産業は日独両国にとって重要な経済的要素 となっており、サステナビリティの観点からも貢献度が高まっています。
日独経済シンポジウムの日本側基調講演として東京工業大学副学長、生命理工学院三原久和教授が「東工大の総合的なバイオ戦略における新素材、物質生産への挑戦」について発表しました。ドイツ側はマックス・プランク鉄鋼研究所所長兼ミクロ構造物理学及び合金デザイン部部長ディアク・ラーべが「サステナブルな金属とサーキューラエコノミーに於けるその重要性」についてお話ししました。その後ドイツと日本のエキスパートと企業のサステナブルな将来に向けた新素材をテーマにした講演とケーススタディーが行われました。続くパネルディスカッションでは日独協力の可能性や日本またはドイツへのマーケットエントリーについて意見交換が行われました。